2024.11.14
資格・スクール
2022.04.01
最近よく耳にする「ドローン」の定義を解説します。
プロペラが何個か付いている形のラジコンをイメージする方が多いかもしれません。最近は「ドローンタクシー」「水中ドローン」など、ドローンと呼ばれるものが次々と登場してきています。本書では、航空法という法律で定義された「無人航空機」を「ドローン」とします。
ドローンは航空法で飛行許可申請が必要です。航空法というのはざっくり言うと、空の安全を保つためのルール(法律)です。
ドローンは人が乗ることができない構造の、空を飛ぶことができるラジコンです。ラジコンというのは、コントローラで遠隔操作することです。コントローラのスティックを操作して、ドローンを上下左右前後に移動させます。
コントローラでの操作以外に、アプリやプログラムで自動的に操縦できるものもドローンと呼びます。
ドローンの形はプロペラが何個か付いているものをイメージすることが多いかもしれませんが、特にそのような決まりはありません。人が乗ることができない構造であれば、飛行機の形をしていても、虫の形をしていてもドローンです。
ドローンの重さは200グラム以上(200グラムも含みます)であることが条件です。200グラム未満のものはドローンではなく、飛行許可申請には関係ありません。厳密にいうと関係あるのですが、少し難しいのでここでは触れないことにします。
ここでの「重さ」はドローン本体とバッテリーの重さの合計です。バッテリー以外の取り外し可能な付属品は、この重さに含まれません。
例えば、ドローンのプロペラが周囲に直接当たって被害が出ることを防ぐためにプロペラをガードする「プロペラガード」や、プロペラ全体を覆う「プロペラゲージ」などが取り外し可能な付属品です。これらの重さは、200グラムには含まれません。
これは飛行許可申請がそもそも必要なのか、不要なのかを判断するための大事な情報なので、必ず覚えるようにしましょう。身近なものだと、ソフトボールや玉ねぎが大体200グラムです。
しかし、2022年6月20日の法律改正で、100グラム以上がドローンとして定義されることになります。法律が変わった後は、本サイトの「200グラム」を全て「100グラム」に読み替えれば大丈夫です。
また、車のナンバープレートと同じように機体を国土交通省に登録申請する必要が発生します。
ドローンを安全に利用したい人は、ルールの改正をしっかり把握しておくことをお勧めします!
無人航空機の登録はお早めに
6月20日から100g以上の #ドローン ・ラジコン機などの #無人航空機の登録 が義務化されます。現在、事前登録を行っていますので、登録がまだの方は、お早めにお願いします。https://t.co/K9vUfHkN1s#航空局 #無人航空機 #機体登録 #ドローン登録— 国土交通省航空局 無人航空機 (@mlit_mujinki) March 15, 2022
バウンダリ行政書士法人
代表行政書士 佐々木 慎太郎
(Shintaro Sasaki)
行政書士として建設業などの根幹産業と関わり、ドローンに特化したバウンダリ行政書士法人を創設。ドローン運航に必要な包括申請から高難度な飛行許可申請、国家資格スクール(登録講習機関)の開設・維持管理・監査まで幅広く対応し、2023年のドローン許認可件数は10,000件以上を突破。
無人航空機事業化アドバイザリーボード参加事業者および内閣府規制改革推進会議メンバーとして、ドローン業界の発展を推進している。またドローン安全飛行の啓蒙活動として、YouTube「ドローン教育チャンネル」を開設するなどSNSで最新の法律ルールを積極的に発信。著書に『ドローン飛行許可の取得・維持管理の基礎がよくわかる本』(セルバ出版)がある。